ミノル・ヤマダ
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事務局長のザ・ナショナル・トラストレポート

N.T.E.ジャパン・クラブ事務局長が、英国の、日本の、
そして世界のナショナルトラスト活動など、ニュースをお届けします。

2006年11月1日(水)

アガサ・クリスティゆかりの品々がなんとオークションに!?
グリーンウェイの特集から1年後の今をレポート。

ちょうど1年前の11月、このニュースレターで"ミステリーの女王"アガサ・クリスティの夏の別邸グリーンウェイが一般公開にむけて動き出したという、英国ザ・ナショナル・トラスト広報からの発表を紹介しましたが、今回はその続編をお届けします。

今、ザ・ナショナル・トラストは、9月に行われたグリーンウェイでの競売結果に注目しているそう。この"競売"とは、アガサの孫マシュー・プリチャードさんが、この館に残されていた祖母ゆかりの品々をオークションにかけていたもの。そして、その純益の半分は、グリーンウェイの修復費用として寄付するという意向が表明されていました。
前回も登場したグリーンウェイのプロパティ・マネージャー、ロビン・ブラウンさんは「このことは、単に資金的な貢献だけではなく、プリチャードさんの祖母のサマー・ハウスの歴史を広く公開するという、ザ・ナショナル・トラストの計画へのさらなる強い支援となるでしょう」とコメントを寄せ、さらに「このオークションにはアガサ・クリスティゆかりの品々が出品されるでしょうが、将来グリーンウェイが一般公開されるときに、みなさんにご覧いただくコレクションの素晴らしさと興味深さが損なわれるようなことは決してありません。ぜひご安心いただきたいと思います」と明言しています。

ザ・ナショナル・トラストが、アガサの娘ロザリンド・ヒックスさん、その夫と子息マシューさんから2000年に寄贈を受けたのは、278エーカー(約112ha)の地所と建物。そこには庭園、農場、林や森、1.6km以上の河畔の土地が存在しています。しかし、建物内の品々は、ただの1点もその中には含まれていませんでした。2004年、2005年と、相次いでロザリンドさんと夫が亡くなり、その残された品々の素晴らしさは驚くべきものであることが判明。以来、ザ・ナショナル・トラストはマシューさんと力を合わせ、館内の品々をリストアップし、それぞれの鑑定を行ったのでした。

このことはザ・ナショナル・トラストにとって、また、幾世代にもわたることになる訪問者に対し、大変重要な働きでした。オークションにかけられる前に、次の世代へ保存したいコレクションの中心となるものが含まれないよう選別し、判定できたからです。この過程で、ザ・ナショナル・トラストは、残された親族に対して、さらに多くの記念品の寄贈や貸し出しを依頼しています。

グリーンウェイの修復とコレクションの保存のため、そして一般公開の準備にはまだまだ資金が必要。ザ・ナショナル・トラストはさらなる寄付や賛同を求めています。特にザ・ナショナル・トラストとグリーンウェイそのものにとって、このオークションは一般公開への過程で特に重要なポイントであり、関係者全員が、アガサ・クリスティの不滅の人気が、活発な入札へとつながることを期待しています。

ー以上、英国ザ・ナショナル・トラストの公式サイトのニュースなどからご紹介。

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